プロジェクト
プロジェクトはQFieldCloudの主要なデータコンテナです。ユーザーはいくつでもプロジェクトを作成することができます。プロジェクトには1つのQGISファイル .qgs
/.qgz
を含める必要があり、さらに地理空間ファイル - GeoPackages、Shapefile、TIFや写真、PDFなどのデータファイルを組み合わせて含めることができます。プロジェクト間でファイルを共有することはできません。
QFieldCloud プロジェクトには名前と所有者があります。プロジェクトのオーナーはQFieldCloudユーザーまたは組織です。2つのプロジェクトが同じペア
プロジェクトは公開または非公開に設定できます。非公開プロジェクトは、プロジェクトの共同作業者としてプロジェクトに追加されたユーザーのみがアクセスできます。公開プロジェクトはQFieldCloudユーザーであれば誰でも見ることができ、ダウンロードすることができます。
プロジェクトの作成¶
プロジェクトは、QFieldCloudウェブインターフェースを使用するか、QGISのQFieldSyncを使用するかの2つの異なる方法で作成できます。
ファイル¶
ファイルはQFieldCloudプロジェクトが動作するためのスケルトンです。QFieldCloud プロジェクトを実行するには、少なくとも 1 つの QGIS プロジェクトファイルを .qgs
または .qgz
ファイル形式でアップロードする必要があります。すべての地理空間ファイルは、コンピュータと同じ相対パスでアップロードする必要があります。外部SVGまたはラスターシンボロジーを使用する場合は、これらのファイルもアップロードする必要があります。
備考
QFieldCloudは、GeoPackage(.gpkg
)ファイルに保存されたプロジェクトをサポートしていません(ただし、GeoPackageファイルを使用してプロジェクト用のデータセットを保存することはできます)。
QGISファイルの典型的なファイル構造は以下のようです:
project
├── data
│ ├── basemap.tif
│ ├── bees.gpkg
│ └── fields.gpkg
├── symbology
│ ├── icon.svg
│ └── line-pattern.png
├── DCIM
│ ├── bees-20220404121212.jpg
│ ├── bees-20220405040506.jpg
│ └── fields-20220405040607.jpg
└── project.qgs
ファイルバージョン¶
QFieldCloudはファイルのバージョン管理を採用しています。これにより、変更されたファイルを以前のバージョンに復元することができます。ファイルとファイルのバージョンは、プロジェクトのファイルセクションにあります。サブスクリプションプランでは、ファイルごとに異なるバージョン数を設定できます。詳細はqfield.cloudの価格ページをご覧ください。
古いバージョンのファイルを削除する¶
関連性のあるファイルバージョンだけが保存されるようにし、アカウントに必要なストレージの量を減らすために、ユーザーは古くなったファイルバージョンを削除することができます。プロジェクトのファイルセクションから、手動でファイルバージョンを削除することができます。
QFieldCloudのファイルのバージョンを削除するには、以下の手順に従ってください:
- プロジェクトの「ファイル」セクションに移動する。
- バージョンを削除したいレイヤーを探します。
- レイヤー名の横にある3つの点をクリックする。
- 特定のレイヤーのバージョンのリストが表示されます。
- 削除したいバージョンを確認し、その横にある赤いゴミ箱アイコンをクリックします。
- プロンプトが表示されたら削除を確認します。特定のバージョンより前の
複数世代前
のバージョンを削除したい場合は、「選択したバージョンより古いバージョンも削除する」オプションを有効にしてください。 - 削除後、成功のポップアップメッセージが表示され、バージョンのリストには削除対象として選択されなかったバージョンだけが表示されます。
共同作業者¶
プロジェクトの共同作業者とは、プロジェクトに貢献するために招待されたQFieldCloudユーザーのことです。1つのプロジェクトに複数の共同作業者を持つことができます。ロールがownerまたはadminの共同作業者は、さらに多くのユーザーを共同作業者として追加できます。プロジェクトが組織に所有されている場合、チームを共同作業者として追加することもできます。共同作業者の役割についてお読みください。
変更¶
ベクターレイヤー上で行われ、QField デバイスから QFieldCloud にアップロードされた変更は、ここに表示されます。一つの_変更_は変更前と後の属性とジオメトリを保存します。
変更はアップロードするのにどの方法が取られたかを保存します:
作成
- 新しい地物が追加された。削除
- 既存の地物が削除された。パッチ
- 既存の地物が変更された。
QFieldCloudにプッシュされずに作成され、後に削除された地物は、プロジェクトの変更に表示されません。
備考
「オフライン編集」クラウドレイヤーアクションを持たないオンラインベクターレイヤー(PostGIS、WFS)の変更は、変更を生成せず、元のデータソースを_直接_変更します。
備考
QGISで行ったベクターレイヤーの変更は、ここには表示されません。
ジョブ¶
プロジェクトのジョブについてもっと読む。
シークレット¶
シークレットは暗号化された方法で安全に保存される設定です。プロジェクトジョブは自動的にそれらのシークレットにアクセスできます。一度追加されたシークレットは削除することはできますが、編集することはできません。
シークレットには2種類あります:
- 環境変数 - プロジェクトジョブの実行中、QGISは環境変数を利用できます。
- pgservice接続 -
.pg_service.conf
構成ファイルで定義されたPostgreSQL/PostGIS接続。複数のサービス定義を使用する場合は、それぞれに複数のsecretを追加する必要があります。
設定¶
プロジェクト設定は、プロジェクトオーナーと、admin権限を持つ共同作業者のみが利用できます。_設定_では、ユーザーはいくつかのセンシティブなプロジェクト設定を変えたり、リカバリ不可能なアクションを実行したりできるため、慎重に行う必要があります。
- プロジェクトの可視性をパブリックに変更する。
- プロジェクト・オーナーを変更する。
- プロジェクトを完全に削除する。
- など
警告
プロジェクト設定ページで行った操作は、データの損失につながる可能性があります!