サポート対象のデータフォーマット¶
QFieldはQGISのデータプロバイダとGDALを通して幅広いフォーマットをサポートしています。このページではサポート対象のデータフォーマットの完全なリストを提示しています。
データフォーマット | サポートの可否 | 備考 |
---|---|---|
Spatialite | ||
Geopackage | ||
WMS | ||
WFS | ||
WFS-T | ||
PostGIS | ||
MBTiles | ||
Shapefile | ||
Tiff | ||
JPEG2000 | ||
WEBP | ||
ECW | ライセンスにより使用が制限されています。 | |
MrSID | ライセンスにより使用が制限されています。 |
もしこの表にお気に入りのデータフォーマットが見当たらない場合は、QFieldで動作するかどうかチェックし、上記の表を更新 して結果を共有してくださればと思います。もしお気に入りのデータフォーマットが機能しない場合は、 問題の報告を行ってください。データフォーマットの実装を喜んでお手伝いいたします。
ラスターデータ¶
ラスターデータはとても大きなサイズになる可能性があります。非圧縮のTIFFファイルを扱う場合、多くの場合数GBのデータになるでしょう。 特にモバイルデバイスでは、これは非効率的といえます。
COG(クラウド最適化GeoTIFF)を使用する¶
The Cloud Optimized Geotiff (COG) format will offer best user experience for offline basemaps. Combined with JPEG compression, it will reduce the raster size.
以下のコマンドはraster.tif
というファイルをJPEG圧縮を使ってCOGファイルraster_cog.tif
に変換します。
gdal_translate raster.tif raster_cog.tif -of COG -co BLOCKSIZE=512 -co COMPRESS=JPEG -co QUALITY=75 -co BIGTIFF=YES
COGを使用した上級者向けの例¶
アセンブルするファイルが複数ある場合は、まず、QGISでVRTファイルを作成するか、以下のコマンドでディレクトリ内のすべてのTIFファイルにインデックスを付ける必要があります。 EPSG:2056
を希望のCRSに調整してください。
gdalbuildvrt raster_mosaic.vrt TIF_Directory/*.tif -addalpha -hidenodata -a_srs EPSG:2056
次にVRTファイルをCOGに変換します。
gdal_translate raster_mosaic.vrt raster_cog.tif -of COG -co BLOCKSIZE=512 -co COMPRESS=JPEG -co QUALITY=75 -co BIGTIFF=YES
ラスターデータの品質が低すぎる場合は、圧縮レベルを調整し、QUALITY=85に設定します。
いくつかの追加パラメータを設定することができます:
a_srs
は、CRSがソースラスターデータセットに定義されていない場合、gdal_translateコマンドでも使用できる。OVERVIEW_RESAMPLING
は、ズームアウト時に異なるレンダラーを提供します。デフォルト値はNEARESTですが、BILINEARやAVERAGEも試すことができます。NUM_THREADS
はCPUリソースをすべて使うか、一部だけ使うかのバランスをとるのに役立ちます。ALL_CPUS を設定するか、使用したいスレッド数を定義してください。
追加のパラメータをすべて組み合わせると、コマンドラインは次のようになるでしょう:
gdal_translate raster.tif raster_cog.tif -a_srs EPSG:2056 -of COG -co BLOCKSIZE=512 -co OVERVIEW_RESAMPLING=BILINEAR -co COMPRESS=JPEG -co QUALITY=75 -co NUM_THREADS=6 -co BIGTIFF=YES